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2009年5月31日 (日)

ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 Book ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

著者:ジェームズ・C. コリンズ
販売元:日経BP社
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ジェームズ・C・コリンズ著/山岡洋一訳のビジョナリーカンパニー②飛躍の法則を読みました。

この本も、以前紹介したブルーオーシャン戦略自助論と同様に、「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」の中で、勝間和代さんが「この本だけは絶対に読もう!至高の10冊」に選んでいた一冊です。

どうすればグッドカンパニーはグレイトカンパニーになれるのか?

という問題に対して著者は、飛躍を遂げた11社に大して15,000時間に及ぶ調査を実施し、幾つかの法則を見出しました。アメリカのビジネスパーソンの間で常識的に読まれているという話が納得できる、膨大な調査から導かれた結果です。

ここでいうグレイトカンパニーとは、フォーチュン誌アメリカ大企業500に登場した企業の内、ある転換点から15年に渡って株式運用成績が市場平均の3倍以上を維持している会社であり、具体的には以下の11社です。

  • アボット
  • サーキット・シティ
  • ファニーメイ
  • ジレット
  • キンバリー・クラーク
  • クローガー
  • ニューコア
  • フィリップ・モリス
  • ピットニーボウズ
  • ウォルグリーンズ
  • ウェルズファーゴ

この一覧を目にすると、大抵の人は地味だと感じるようですが、本書を読み終える頃には、この11社の偉大さを素直に認められるようになっていました。

以下、この本を読んでの学びと感想を簡単に記録しておきます。

飛躍の法則の内、特に印象深く感じたのは次の6点です。

  1. 第5水準のリーダーシップ
  2. 最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
  3. ストックデールの逆説
  4. 針鼠の概念
  5. 促進剤としての技術
  6. 弾み車

一つずつ説明していきます。

1、第5水準のリーダーシップとは、ジャック・ウェルチのような強烈な個性と指導力を備えた経営者の事ではありません。強烈な野心を抱いていますが、それを自分自身の成果ではなく、会社の成長に対して熱烈に傾ける、謙虚で勤勉な人物です。

意外な事に、社外から華々しく迎え入れられた指導者がグッドカンパニーをグレイトカンパニーに導く事は殆どないそうです。報酬体系も無関係、という事実にも驚かされました。

2、最初に人を選び、その後に目標を選ぶ は、この本を読んで最もボロボロと目から鱗がこぼれた部分でした。良好な企業を偉大な企業に押し上げるには、まず事業方針や目標を設定し、それに見合った人材を結集するものと、何の疑いもなく信じていました。

しかし、この点も読んで納得でした。
本の中では「誰をバスに乗せるか」と表現していますが、優秀で意欲のある人間同士が「私はこの人々が好きだから一緒にバスに乗っているのだ」と考えていたなら、何らかの理由でバス(会社)が目的地(方針や目標)を変更したとしても、下車(離反)する事はありません。多くの企業が腐心している社員の動機付けや管理の問題もコストも生じません。

3、ストックデールの逆説とは、「最後には必ず勝つ」と愚直に信じられる事、それと同時に目の前の最も厳しい現実を直視できる事を指します。

個人であれ、企業であれ、目の前の現実から目を背けて飛躍を遂げることなど不可能なのだ、と再確認させてくれる章でした。

4、針鼠の概念とは、「情熱を持って取り組める」「自社が世界一になれる」「経済的原動力になる」という3点を全て満たす部分にのみ力を集中させ、他の部分はやめてしまう、という概念です。

マーカス・バッキンガムのさあ、才能に目覚めようの内容に近いな、と感じました。個人の人生においても、同様に通用する考え方だと思います。

5、促進剤としての技術。革新的な技術そのものが、偉大な企業への飛躍の決定的な要素となる事はありません。偉大さへと飛躍した企業は、針鼠の概念に合った技術を慎重に取捨選択し、あくまでも促進剤として技術を導入しています。買収も同様です。

6、弾み車。5に似ているな、と感じましたが、「この制度により我が社は飛躍した!」「この商品により、我が社は革命を遂げた!」という「魔法の瞬間」は、11社のどれにもなかったようです。弾み車を押すように、一つ一つの仕事の結果として、気づいた時には大きな飛躍を遂げていた、それがグレイトカンパニーへの唯一の道程のようです。

このように、読んできて、面白く感じると同時に、経営が人生に例えられる理由も改めて理解できたように思います。良い仲間を選び、長所を生かして、現実から目を逸らさず、地道な努力を続ける。経営でも人生でも、それがどれほど尊く、難しい事か…。少しでもこの本に即した努力ができるよう、心掛けていきます!

もう一回味わいたくて英語のオーディオブック版まで購入してしまいました。この本も、心からおススメします!!

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